C#ATIA

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工具交換後、元の位置(XY)に戻るカスタムマクロ

忙しくなってきたので、3D文字の方に取り掛かれないため
つなぎの投稿です。

昨年秋にマシニングセンターを一台新たに導入したのですが、
サイズが大きく色々と使い勝手が悪いです。
段取り作業時に工具長を測定するのですが、うちの運用方法と
合わない為、自動工具長測定の機能は使用しないで
昔ながらのプリセッターを使用して、工具長を測定しています。
(使わないのにオプションつけなきゃ良いのに・・・)
世間一般的には、どっちが主流なのでしょうか?知りたいです。

小さい機械であれば、主軸に工具を取り付け次々と測定する
のですが、サイズが大きい機械の為主軸の工具を手で持ちながら
アンクランプボタンを押す事がかなり困難なため、説明を聞いた
時点で諦め、マガジンに使用する工具を全て突っ込み、
MDI運転で一本づつ呼び出しながら、工具長を測定しています。

この方法で、工具を呼び出すのは構わないのですが、
工具交換後ツールプリセッターと異なる位置で終了してしまう為、
移動しなきゃならないのが、非常に面倒なんです。

仮にワーク座標系G54の原点にツールプリセッターを置き、測定する
場合にT2の工具を呼び出す際には、

T2M6;
G90G54G0X0Y0;

と打ち込んでいます。 "面倒臭がり" は、困ったものです。
2行目を打ち込むのが面倒なんです。

と言うことで、工具交換しつつ呼び出した元の位置に戻ってくる
マシニング用のマクロを作ってみました。

%
O9020(ATC)
(M999 TCODE)
#30=#5041
#31=#5042
#33=20
IF[#20GT#33]GOTO100
IF[#20GT0]GOTO20
N10
(AUTO)
#1=#4120
#2=#1+1
IF[#2GT#33]THEN#2=1
#32=#2
GOTO50
N20
(TCODE)
#32=#20
N50
(ATC)
T#32
G65P9001
(MOVE)
G90G54G0X#30Y#31
N100
(END)
M30
%
(#1=TEMP)
(#2=TEMP)
(#30=X)
(#31=Y)
(#32=T)
(#33=TMAX)

"O9001" は、メーカーさんが作成している工具交換用カスタムマクロです。
"#33" は、マガジン20本仕様の "20" です。
工作機メーカーによって違いがあると思うので、そのままの利用は
難しいかもしれませんし、以下に記載する内容も同じです。
(うちのはマキノフライスのV77iです)

単にこのカスタムマクロをメモリ運転で起動しても面倒なので、Mコード
呼び出しにしました。
まず、これを "O9020" として機械に登録しています。
パラメータ "6080" の値を "999"にします。
(バッティングしないMコードで、同じキーを3回押せば良いという
根っからの面倒臭がりな理由です)

この設定で最初に提示したものと同等な動きを

M999T2;

だけで行います。
さらに

M999;

だけの入力では、現在主軸に付いている工具の次の工具に
交換し、呼び出した位置に戻ってきます。
・・・面倒臭がり過ぎですかね?