C#ATIA

↑タイトル詐欺 主にCATIA V5 の VBA(最近はPMillマクロとFusion360APIが多い)

Vortex-ストックから

先日、ver2019.0.1のHotFixが出たので、楽しみにしていたVortex-ストックからが
計算されるようになりました。(不具合残ってますが・・・)
ちょっと試してみました。

形状はこんな感じで、荒加工として無難な要素を盛り込んだつもりです。
f:id:kandennti:20180425191228p:plain
緑:オープンな領域
赤:ポケット
紫:オープンポケット
これを元に、各ツールパスは工具はΦ10でステップオーバーは5mmとします。

〇Vortex-モデルから
以前からあるタイプですが、何度もテスト・実戦でも使用しましたが
遅すぎて諦めました。
f:id:kandennti:20180425191238p:plain
一番気になるのは、黄色い部分のトロコイド。前にも書いたのですが
何でこんなにグルグルなんだよ・・・と思いました。
もうひとつは赤い部分の四隅の途切れた部分。ここも途切れなくても
過剰な負荷はかからないはず。

そのうちに何でこの様な状態を作るのかはわかってきました。
モデル領域切削の「モデルオフセット」がベースになっているのだと思います。
こんなのツールパスです。
f:id:kandennti:20180425191309p:plain
四隅の途切れ具合は同じです。
このツールパスのコンテキストメニューにある「解析」を実行します。
f:id:kandennti:20180425191318p:plain
処理後のツールパスが出来上がり、こんなダイアログが出ました。
f:id:kandennti:20180425191330p:plain
出来上がった2つのツールパスのうち「~ Excess engagement_1」
の方を見ると
f:id:kandennti:20180425191340p:plain
グルグルな部分とほぼ一致します。既存のタイプの領域切削でも
PowerMillは工具に負荷がかかる部分を認識しているんです。
その為、工具が材料に入る部分と工具に負荷がかかる部分を事前に
トロコイドで切削し(隅部分は後回し)、その後「モデルオフセット」の
加工を行っているんでしょう、きっと。(だから加工に時間がかかる)

〇Vortex-ストックから
AdaptiveClearingなものになったのではないかな?と思ったものです。
f:id:kandennti:20180425191352p:plain
赤部分の途切れた状態は解消され、一筆書きになってます。黄色の
ポケット部分の工具の入り方も比較的中心近くになり、こちらも
効率良くなってます。完全に別物。
青矢印付近のゆがみ具合がとても素敵です。

試しにFusion360の負荷制御で作ってみると
f:id:kandennti:20180425191401p:plain
座標値までは調べていませんが、特徴的な赤い部分の動きは同じと
受け止めても良いでしょう。(HSMのAdaptiveClearingを使えるよう
努力している は、嘘じゃなかったんでしょう)


加工予測時間は
・モデルオフセット - 0:05:28
・全オフセット - 0:04:45
・Vortex-モデルから - 0:07:57
・Vortex-ストックから - 0:06:28
思ったよりは速くないけど、送りとZ切り込み上げれば使っても良い気は
しているんですが・・・。

こちらのHelpを見ると
https://help.autodesk.com/view/PWRM/2019/JPN/?guid=GUID-FD08A473-9992-4E0D-A283-A4946A2BA0BB
モデルから - 単純なモデル、オープン スペース、大量のストックの除去に適しています。
ストックから - 複雑なモデルおよび薄い溝に適しています。
となってますが、「モデルから」を選択する場面を思いつかないです。
(正直、無くても良い)

秋ぐらいまでには安定して欲しいなぁ2019。