こちらに記載した
Onshapeを、ちょっと試してみました - C#ATIA
GrabCADの"過去に有料だったサービスが無料になってました"
は、Workbenchというサービスなのですが、よく見ると
変換してのダウンロードが可能だったので、
"Onshape" と "GrabCADのWorkbench" のCATIA→Iges等の変換を比べて
みました。
ベースとなるモデルデータはこちらに有ります。ご自由にDLして下さい。
(昔、海外のどこかのサイトにあった図面からモデリングし、
ボスやリブをちょっと追加したものです。)
case - CATIA - 3D CAD model - GrabCAD
・case_parametric:履歴有り
・case_non-parametric:履歴無し
のデータです。
○Onshape
基本的に履歴有り・無しでは結果は変わりませんでした。
やり方にもよりますがCADデータをUpした際、画像の下側の様にタブが
2つ作成されます。右はUpしたCATIAのデータで左は自動で変換された
Onshapeデータとなります。
CATIAのタブから変換した場合とOnshapeのタブから変換した場合とでは
カラーの反映に影響が出ました。
レイヤーに関しては元データで設定するのを忘れましたが、個人的な印象
としてSolid系のCADの場合当てにならないと思っているので割愛します。
変換状態としては赤色にしている面が失敗しています。
本来内側の面が外側に来ています。
(シェルの処理が逆なのかな?)
又、リブも一部おかしいです。
(厚みの処理が逆なのかな?)
イマイチなのでACIS(SAT)でエクスポートしSpace-eと言うCAD/CAMで
試してみました。
D&DでSatファイルを開くと、何やら怪しいメッセージが・・・。
とりあえず無視して形状を確認しましたが、問題ありませんでした。
ソリッドだったので、面の隙間等も問題ないはずです。
(色が反映されないのは、CADの問題です。)
Igesファイルのヘッダーを見るとParaSolidで、Satファイルを見ると
こちらが使用されているようです。
CrossCad/Ware - OEM integration of reading and writing libraries and dlls for software editors
○GrabCAD_Workbench
履歴有り(左)・無し(右)での結果の差は歴然です。
履歴の過程で使用されている形状も、全て変換されてしまっている感じです。
変換状態としては緑色のライン部分(R1が3方向集まった部分)が、
面抜けしています。(これは結構ある面抜けです)
カラーの反映も出来ており、他の部分は大丈夫でした。
こちらもSATでエクスポートしSpace-eで確認したところOnshapeと同様
問題はありませんでした。
Iges・Satファイルのヘッダーを見ると、こちらが使用されているようです。
(これは結構見かけます)
HOOPS Exchange | Tech Soft 3D
両方を比較した感想としては、Viewerとして考えれば "GrabCAD" の方が
扱いやすいのですが、変換スピードが遅いです。
"Onshape" はCADなので、ブラウザ上で修正したうえでローカルにDL の
ような方法も可能でした。
(普通に考えれば慣れたCADで作業する方が早いのですが、CATIAでは1コマンド
で、作成できない様なDraft面が作成できたりするので・・・。)
それ以上に、変換が早いです。
主要な3DCADのネイティブファイルが、無料で変換できるサイトが2ヶ所も
あるなんて、すごいですね。
追記です。
名目上、期間限定のFusion360でもインポート可能だったので、Igesの変換テストを
しました。
CATIAでは問題なく、色も反映されソリッドとして取り込めました。
又、Space-eでは内側の2面の色がおかしく、恐らく境界がおかしくなって
いる感じかと思われます。
GrabCADと同じ結果になると思っていたのですが、フィレットが集まり球体面
となる部分は大丈夫でした。
Igesファイルのヘッダーには、ソフト名が記載されていない為、独自のものでは
なかろうかと思われます。
ファイルのUpに少し時間がかかるだけで、変換自体はかなり高速でした。