ちょっとした機会で、PowerMILLのデモを見せてもらいました。
気になるのは粗加工のVortex。 今時だと当たり前なのでしょうか?
ストックモデルを利用する事も可能なようです。
但し、見るからにちょっとガッカリしました。 わかり易くしたかったので
Web上で画像をちょっと拝借し、Fusion360CAMと比較してみました。
※以下、非常に個人的な意見です。
左はPowerMILLのVortexで、右はFusion360の負荷制御。
まずは外周部分。負荷制御は外側全体を一筆書きのような経路を
作成してくれるのですが、Vortexは途切れまくり。
赤丸部分を見ればわかりやすいです。 Vortexの画像はリンク部分が
非表示になっているのですが、相当量な回避の動きがあるはず。
続いて、ポケット部分。 負荷制御はこちらもスパイラルっぽく
一筆書きのような経路を作成してくれて尚且つ、広げる為の
中心部分にヘリカルで材料に進入しています。
一方Vortexは、よく判らない位置にヘリカルで材料に侵入し
広げる為の中心部分まで無駄なトロコイドチックな経路を作成しています。
・・・ガッカリ、全力で。
PowerMILLのVortexは、"Adaptive Clearing" とは言いがたい
(メーカーも、そうは説明していませんが)機能で、
等高線ベースの粗加工+トロコイド 何ですね。
Delcamが完全統合され同じ傘下とは言え、開発が全く別部隊なのは
十分承知してますが、折角同じ傘下でいるのなら技術的な部分を
フィードバックして欲しいところ。
PowerMILLは優秀なCAMソフトだと思っているだけに、残念です。
(他の部分は非常に優秀です)