C#ATIA

↑タイトル詐欺 主にFusion360API 偶にCATIA V5 VBA(絶賛ネタ切れ中)

精度過剰による弊害

予め書いておきますが、今回は非常に個人的な意見で単なる愚痴です。


CATIA V5のCADとしてのトレランスは0.001mmだと言うことは、何となく知っては
いるのですがSpace-eのトレランスは幾つなのか知りません。

一つだけ目安になりそうな方法が、エクスポートしたIgesのヘッダー(グローバルセクション)部分
の記述。こちらのグローバルセクションの説明の "19" が該当するのだろうと思ってます。
AFsoft WebSite (AFsoft.JP)


手元の仕様書の記述

Minimum user-intended resolution or granularity of the model in units specified
by Parameter 14.


CATIA V5でエクスポートしたものがこちら
f:id:kandennti:20161130194934p:plain
0.001mmです。一般的なMCADなら恐らく0.001mmだろうと思います。


一方、Space-e(ver4.7)がこちら
f:id:kandennti:20161130194944p:plain
0.000001mm!! CATIAより3桁も精度が高いんです。すごい!



で、実際にSpace-eで作成されたデータがこんな感じできます。
f:id:kandennti:20161130195032p:plain
恐らく精度が高すぎるせいなのだろうと思います。


CATIAでフィレット付け直すと
f:id:kandennti:20161130195040p:plain
きれいに出来るんですけどね・・・。


他にも、
f:id:kandennti:20161130195052p:plain
赤いラインはサーフェスの境界です。見るからに怖い。境界の精度の問題じゃないかな?
と思っています。(不整合修正コマンドで直ります)


一見、問題無さそうに見えるのですが、
f:id:kandennti:20161130195105p:plain

境界ラインを作成すると
f:id:kandennti:20161130195121p:plain
こんな感じの極細境界ラインが出来ています。 このような状態を社内的には "ヒゲ"
と呼んでます。 正式な名称あるのかな?
高い精度のおかげで、トリム時に作成されるのだろうと思います。
(こちらは不整合修正コマンドでも直りません)


CATIAはV4の精度が0.1~0.01ぐらいだと聞いた事があるのですが、その名残か
データの精度に関しては程好く誤魔化してくれる感じがしてます。
反面、分割等のコマンド時には精度が高くわざわざ2回も警告を発してくれますね。
(一回で良いのに・・・)
Space-eは逆なんですよね。 データの精度は高いのに、コマンド実行時はかなり甘く
余裕でスキマだらけの状態になるんですよね。 本音は受け取りたくないです。


でも、一番の弊害はユーザーの意識が " この状態で何か問題ある? " と、なってしまう事
かも知れません。 Space-eのデータで満足しているのはSpace-eユーザーだけですよ。
一度もソリッドデータ受け取ったこと無いですし。