久々にCATIAネタです。
少し前に業務で行った、円筒形部品の図面を描く際の悩みです。
タイトルでは "円筒的矢視図" と書きましたが、正しい名称すらよくわかって
おりません。(展開図と表記すると望んでいない答えが返ってくるもので)
本来円筒形部品のお話ですが、簡略化する為、真っ二つにした状態で
進めます。
こんな感じの部品の図面化をしたいのですが、
手抜きですが、こんな図面ならそれ程苦にはならないです。
実際に欲しいのは、外側の形状だけで構わないので、こんな感じの
図面なんです。(テキトーに描いてます)
Y軸は単位が長さで、X軸の単位は角度で欲しいんです。
(逆でも構いませんが・・・)
高価なライセンスが無いのですが、こちらの手法を利用すれば
ゴールまでたどり着けそうなものが、ひょっとしたらあるのかな?
とは、薄々感じています。
ライセンスの無いコマンドを使用する - C#ATIA
とりあえず面倒なのですが、展開コマンドを主要な面に対して2回
行った結果がこちら。
プレスの展開図を作成するには良いのですが、ちょっと望んでいる
結果にはなりません。
続いて、シェイプモーフィングコマンド。 正直、このコマンドの使い方が
イマイチわかっていないのですが、ターゲットとなる緑のラインを2本作成し
赤のエッジを基準にさせてみました。
結果がこちら。
一見良さそうに見えたのですが、やっぱり望んでいるものとは
ちょっと違うんです。
緑のラインの長さが違うからかな? と思い水色のターゲットを作成
しましたが、やっぱり望んだものとは異なります。
イメージとしては、形状より外側にガイドになる円弧を描き、
ガイド上から中心軸に向かってカメラ(黄色矢印)を設置し、グルッと
ガイド上を走査する(緑色矢印)ような状態で欲しいんです。
そこで、ガイドになる円弧を押し出し、この押し出し面に対し
エッジをチマチマ投影(まとめて行うとおかしくなる)。
この投影されたラインを平面に展開できれば良いのですが、
その為のコマンドが存在するものかどうかが、わからないんです。
これの逆、平面にデザインしたラインを曲面に配置するディベロップコマンドの
存在は知っているのですが、このコマンドでは逆は出来ないんです。
ワイヤーで処理するのを諦め、さっきの投影したラインからスイープで
ガイド面(薄いピンク)に直角な面(紫)を作成し、ラップサーフェスコマンドで
作ったものが水色の面。
これを平面的に見ると、かなり望んでいるものになります。
惜しいのは、Φ10の閉じた円弧が楕円になってしまうのですが、
まぁこれぐらいなら2D側で修正しても良いかな?とは感じてます。
(恐らく投影時の処理が望んでいない状態を生み出している)
この方法でも結構手間な上、曲線は正しくないものが出来そうな
予感はしています。(手間な部分はマクロ化してしまっても良いのですが)
この話は、サポートにも相談したのですが上手く伝わらなかったのか、
やっぱりシートメタル的な展開図の機能を紹介されてしまいます。
CATIAに限らず、この様な機能を持っているソフト等をご存知の方が
いらっしゃいましたら、教えて頂けると助かります。
・最終的に欲しいのは2Dなので、サーフェス等では無くても構いません
・CATIAに拘りません
・全てを一発で処理する必要は無く、部分的なマクロでも十分です
平面的な座標軸の片側が長さで、もう片方が角度で表現出来ていれば
良いので、円筒座標系があれば良いのですが、CATIAには直交座標系
しか無さそうです。
そんなに難しい事でも無さそうなのですが、CATIAのマクロでは
3Dラインから得られる情報がほぼ無い為、お手上げです。
Fusion360のスプリクトでは3Dラインから情報はかなり得られるのですが、
そこまで作り上げる能力が僕には無い為、こちらもお手上げです。
結構需要があるんじゃないかな?