別のものを作成しているうちに気が付いたので覚書なのですが、
ひょっとしたら既出なのかも知れません。
CATIAのマクロでは、全てのコマンド類を実行する為の関数類が提供されて
いるわけではないのですが、
CATIA.StartCommand xxxx(コマンド文字列)
を利用すると、手動での実行時のダイアログが出現する為、不可能と
思われたことが可能になる場合が有ります。
こちらで作成したシルエットコマンドの無意味なサンプルも、そんな方法です。
シルエット(事前選択+CATIA.StartCommand) - C#ATIA
但し、困るのは "StartCommand" は、ダイアログを呼び出してくれる
だけなので、"事前選択" と "SendKeys" を利用する事になります。
・・・が、"SendKeys" がナカナカの曲者で、思ったようなタイミングでは
文字を送ってくれないです。
そんな例として、一つ。
手動の場合は事前に面を選択し形状セットを作ると、子の要素として
取り入れた状態で、形状セットが新たに作成されます。
言葉では伝わりにくいので、こんな感じの操作です。
形状セットを作る為の関数は用意されているのですが、子の要素を
取り入れながら形状セット新たに作成する関数は存在していないです。
恐らく。
こう言った場合、"StartCommand" を利用する以外には方法が無さ
そうなので、こんな感じのコードを作成しました。
'vba これNGです using-'KCL0.0.12' '選択した要素を子とする形状セットを作成 'コマンド文字列 Private Const CMD = "形状セット..." Sub CATMain() Dim Shp As HybridShape Set Shp = KCL.SelectItem("GSD要素を選択", "HybridShape") If Shp Is Nothing Then Exit Sub Dim Sel As Selection Set Sel = CATIA.ActiveDocument.Selection Sel.Clear Sel.Add Shp CATIA.StartCommand CMD SendKeys "{Enter}", True End Sub
子の要素を選択状態のまま、形状セットを作成するコマンドを呼び出し、
最後にEnterキーを投げています。
悪くもない感じがするのですが、実際に実行してみるとこのような
ダイアログが表示された状態で終わってしまします。
SendKeys "{Enter}", True
の部分が上手く行ってないです。
こんな感じのものや
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/9180/exsendkeys.html
ウェイトさせたりしても変化無しでした。
試していて感じたのは、ダイアログが表示されるのが遅いのではなく、
マクロの処理を待った上で、ダイアログが表示されるような気さえします。
そこでこんな感じ1行追加しただけで、上手く行くようになりました。
'vba sample_Init_HybridBody_InsItem_ver0.0.1 using-'KCL0.0.12' by Kantoku '選択した要素を子とする形状セットを作成 'コマンド文字列 Private Const CMD = "形状セット..." Sub CATMain() Dim Shp As HybridShape Set Shp = KCL.SelectItem("GSD要素を選択", "HybridShape") If Shp Is Nothing Then Exit Sub Dim Sel As Selection Set Sel = CATIA.ActiveDocument.Selection Sel.Clear Sel.Add Shp CATIA.StartCommand CMD CATIA.RefreshDisplay = True '追加 SendKeys "{Enter}", True End Sub
RefreshDisplayを間に挟んだところ、Enterキーを認識してくれました。
単に画面の更新を入れるだけで、良かったみたいです。
少しだけ "StartCommand" の利用する場面が増えそうな気がします。
本当は、 "形状セットの変更" をやりたいんですけどね。