C#ATIA

↑タイトル詐欺 主にCATIA V5 の VBA

ライセンスの無いコマンドを使用する

"Unofficial CATIA User Forum" の常連さんの所で記載した際、
既にご存知の方も居たのですが、ちょっぴりグレーなネタです。
将来的には、ひょっとしたら今回の分は削除するかもしれません。

ライセンスが無くワークベンチ自体が利用できないものについては、ムリだと
思うのですが、ワークベンチの機能を拡張するようなライセンスのコマンドで
あれば、パワーコピーを利用しライセンス無しでコマンドを利用できる可能性が
あります。

言葉だけではわかりにくいため、具体的な例をご紹介します。


パワーコピーを利用する為には、当然定義ファイルが必要となり、利用したい
コマンドを使用していなければなりません。
この "コマンドを利用しているPartファイル" の入手が難しいのが本音です。


CATIAのHelpファイルがインストールされている場合、多数のサンプルデータも入って
います。 実はごく僅かですが "コマンドを利用しているPartファイル"
も入っています。

「Generative Shape Design, Optimizer, Developed Shapes & BiW Templates」
の「エレメントの転写」のHelp画面がこちらです。
f:id:kandennti:20160512115829p:plain
当方には、「デベロップ・シェイプ 1」のライセンスなんてありません。
HelpをIEで開いていれば(ChromeでCATIAのHelp見るのは諦めました・・・)
CATIAを起動した状態で「Transfer1.CATPart」をクリックするとサンプルデータが
開けるので楽ですよね。

実際にファイルを開いた状態がこちらです。
f:id:kandennti:20160512115835p:plain
Treeを確認すると「展開.2」が入っています。 このまま上書きする
のは、個人的に気に入らない為別名で一度保存します。


続いて「展開.2」を指定してパワーコピー作成します。 実際にインスタンスを
作成する際、入力部分の名称がそのままではわかりにくくなるため、
パワーコピー名と入力の名称をHelpを参考に修正してみました。
f:id:kandennti:20160512115842p:plain

定義ファイルとしたいので、不要なものは削除しCATDUAを行った上で
上書き保存しました。(この辺はお好みで)
f:id:kandennti:20160512115851p:plain



出来上がったものを実際に利用してみます。
中途半端な球体を作成します。
f:id:kandennti:20160512115859p:plain

先程のパワーコピーを呼び出し、各項目を指定します。
f:id:kandennti:20160512115905p:plain

無事利用できています。
プレス屋さん辺りで利用できるコマンド何でしょうかね?
f:id:kandennti:20160512115911p:plain



もう一個試します。
先程のHelpの近くに「サーフェスの展開」の項目があり、こちらの
サンプルデータ「Unfold1.CATPart」を開きます。
f:id:kandennti:20160512115919p:plain

Helpのゴチャゴチャした説明を見ながら項目を指定しますが、
「切り離す曲線」を定義ファイルで指定していないため、指定できません。
f:id:kandennti:20160512115925p:plain

この状態でプレビューすると
f:id:kandennti:20160512115932p:plain
まぁ当然エラーです、展開方向には閉じたサーフェスなので。
でも、エラー状態のまま OK を押してパワーコピー自体を終了させます。

エラーは出ているものの、Treeに入ってくれています。
f:id:kandennti:20160512115937p:plain

再度コマンドに入り、正しく項目を設定すれば無事展開できます。
f:id:kandennti:20160512115942p:plain


要点をまとめると

  • パワーコピーを利用すると、ライセンスなしでも利用できるコマンドがある。
  • Help内に "コマンドを利用しているPartファイル" が入っている。
  • 定義ファイルはシンプルに。
  • エラーが出ても、OKでパワーコピーを終了させる。

他にも何個かのコマンドがHelp内のサンプルデータに入っています。
ひょっとしたら、客先支給のデータ内にもあるかも知れませんね。