C#ATIA

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曲線と戦ってみる5

こちらの続きです。
曲線と戦ってみる4 - C#ATIA


色々な曲線を試しているうちに気が付くのですが、
このマクロ欠点が幾つか有ります。

・直線部分は近似化されない

直線部は、3点通過の円弧が作成出来ない為当然と言えば
当然です。
こんな感じで直線が含まれた曲線に対し、マクロを実行。
f:id:kandennti:20160622090901p:plain

水色部分は近似化されましたが、白色部は近似化されて
いません。
f:id:kandennti:20160622090914p:plain
トレランス以内で直線として近似化できるのであれば、
直線を作ってしまっても良いのかなぁ? とは思っています。
が、後回しにします。


・曲線長さとトレランスと分割点との関係

例えばこんな曲線に対し、マクロを実行します。
f:id:kandennti:20160622090941p:plain

こんな感じで、無事処理できます。
f:id:kandennti:20160622090948p:plain

元の曲線を1000倍にして、処理を行うとこんな
感じです。
f:id:kandennti:20160622091149p:plain
緑が近似化した円弧郡です。 白い部分は近似化出来ていません。

特にType2のマクロでは、こんなエラーが出てきます。
f:id:kandennti:20160622090956p:plain
再帰の回数が多すぎる為に出てくるエラーなのだろうと思います。


又、近似化出来ない部分が出てくるだけが問題ではありません。
1000倍したものを近似化した状態を拡大すると、
このような感じになっています。
f:id:kandennti:20160622091016p:plain
多くの円弧が連続した3点で作成されています。実は連続した3点で
出来上がっている円弧は、トレランスを満たしていない可能性があります。

仮に、曲線とチャレンジする円弧がこのような状態だとします。
f:id:kandennti:20160622091024p:plain
円弧はACEを通過するように作成している為、トレランス以内に近似化
する為の処理は、現状両端を除いたBCDで評価されます。

ところが、連続した3点で作成されている円弧は、BとDが無い状態と
なる為、評価される点はCだけとなります。 もちろんCは円弧作成に
使用されている点の為、当然トレランスを満たした状態となっています。
極端な話、連続した3点では無条件(直線に近い状態は除く)で円弧が
作成されていると言う事になります。
実際に確認してみると、トレランスを満たしていない状態で近似化されて
いる部分が幾つか見られました。
(95000mmぐらいの曲線を、0.02mm以内で近似化させる事が現実的では
無いと思いますが・・・)



これを解決する為には、点の数の固定を止め、曲線の長さ・状態と
トレランスから、最適な点の数を求めれば、改善できるのではないのかな?
と思っています。 最適な点の数ってどうやって求めれば良いのだろう?