C#ATIA

↑タイトル詐欺 主にFusion360API 偶にCATIA V5 VBA(絶賛ネタ切れ中)

デモモード

CATIA V5のちょっぴりグレーなネタです。

こちらでライセンス無しでSTLをインポートする方法を
やったのですが、
ライセンス無しでSTLをCATIAに取り込む3(STLだけじゃない) - C#ATIA
実は他にも方法あります。

オプションのこちらに"デモモード"と言うものがあります。

こちらにチェックを入れると、再起動が必要となるのですが
デモモードとしてCATIA V5を起動する事が出来ます。

デモモードとして起動すると、ウィンドウタイトルに"DEMONSTRATION"
が追加された状態となります。

"スタート"を開くと見慣れないものがドッサリ。
ライセンスの制約で利用出来ない機能が使えるようになります。

但し"ファイル"を開くと、保存類が利用出来なくなっている事が確認出来ます。

「パッケージの追加の御検討時にお使いください」的な
意味合いの機能だと思っています。

ん?カンの良い方は"マクロで保存してしまえば・・・"と気が付かれた
かもしれませんが、残念ながらマクロも利用出来ません。
(ツールバーにマクロを登録している場合もNGです)


ここからが、ライセンス無しでSTLを扱うためのグレーな部分です。
まず、"デジタイズ-シェイプ-エディター"ワークベンチを開きます。

"クラウドをインポート"(クラしか表示されないじゃん・・・)ツールバー
"インポート"コマンドがあります。

これを利用すると、STLファイルを開くことが出来ます。

お久しぶりです!

別にインポートだけではなく、他のコマンドも利用出来ます。
例えば"メッシュ オフセット"だとこんな感じです。

最近、太った?

保存は出来ないのですが、"インポート"の隣にある"エクスポート"は
利用出来ます。

エクスポートしたSTLをmayoで確認すると、確かに出来ています。

ちょっと見た目の太り方が違うかな?表示の問題?
実際は内側にオフセットされた部分がグシャグシャなので、
使い物にはならないのですが・・・。


この話はかなり前に教わりました。
当時はSTL等のメッシュデータを編集するためのフリーソフトも今ほど
充実していなかったため、利用価値もあったかも知れませんが、昨今では
無理してデモモードを利用する意味はないかもしれません。

"デジタイズ-シェイプ-エディター"のエクスポート以外だと、マシニングのポスト処理
のようなものでも、加工プログラムがファイルに保存出来たような記憶が
有るのですが、純粋なCATIA V5のCAMではGコードが作れなかったような
記憶があるので役立たないと思います。

デモモードでは他にも何かエクスポート出来るものがあるかも知れません。


但し、デモモードを利用した後はオプションのチェックを外して再起動して
おかないと、気が付かずに仕事を進めた末
"保存出来ない・・・"
と地獄を見ることになります。ご注意を!