バッチモードで何か実益の有るものを作りたいのですが、
思うように出来ていないため、気分転換に別のことを。
こちらに「ロー」について触れたのですが
CATIA V5 の サーフェステキスト - C#ATIA
「ロー」って使ってますか? 僕は業務では1・2回ぐらいしか
使って事ありません。(サインカーブを作る為でした)
以前は「ロー」については全く理解できなかったんですよね。
あっちこっちに出てくるからなおさら。
右から、「ロー」コマンド、関係ツールバーの「ロー」、
スイープの一部にも表示される「ロー」(らせんや平行曲線等も)
「ロー」はてっきり「Low」だと思っていたのですが「Law」
何ですね。 無知って怖いです。
law - ウィクショナリー日本語版
法則とかルールとかって意味合いなんですね。
先程の「スイープ」-「円」タイプ-「中心と半径」の場合だと
「半径」の横に「ロー」が有るので、半径の変化にルールを
設けるような感じです。
先程の「スイープ」で試すと、まず適当に直線を作成し
中心曲線としておきます。
半径横の「ロー」を押すとグラフのようなものが出現するので、
ロータイプを「直線」 開始値を「10mm」終了値を「30mm」
にして変更します。
閉じるとこんな感じです。
半径がグレーアウトしているのは、ローを設定した為です。
コマンドをOKするとこんな感じです。
「何だよ、ロフト(複数セクションサーフェス)でも作れるじゃん」
と思った方、正解。 断面さえ作れば、そうなんですよ。
回転なんかでも同様のサーフェスは作れます。
先程のスイープのロータイプを「Sタイプ」に変更します。
上のグラフで何となく察しは付きますが。
これで更新するとこんな感じです。
メガホンのような形状になりました。 こちらも
ロフトや回転でも作れますけど。「Sタイプ」の曲線は
何の曲線なのかは知りません。
これぐらいじゃ、ちょっと物足りないので、業務では
役に立たないだろうと思うような使い方です。
- まず、3D的な曲線を作成します。 どうやって作るのが
一般的なんですかね? 僕なら2方向にスケッチを作って
合成しちゃうのですが。
(白-スケッチのスプライン 水色-合成)
- 続いて何処でも良いのですが、XY平面にこんな感じの
スケッチを作成します。 Y=0の位置がX方向の始点です。
- 先程のスケッチが繋がるように長方形パターンを作り
繰り返すようにさせ、接合します。
- いよいよローコマンドです。 先程の場合は始点から終点への
半径の変化のルールをローとして設定しました。
ローコマンドも変化の仕方のルールを作ったあげるような物です。
「基準」は座標系のX軸にし、「定義」は先程の接合です。
Xの値が増加した際、Yの値が幾つなのか? を定義した事に
なります。 分りにくいですね。
- 続いて先程と同じ「スイープ」-「円」タイプ-「中心と半径」
のコマンドです。
「中心半径」は最初に作った合成です。
- 「ロー」を押し、ロータイプ「拡張」でローエレメントを先程のローにします。
- 「スイープ」をOKにするとこんな感じのサーフェスが出来上がります。
出来の悪いウインナーと言う感じでしょうか。
- これをパートデザインに切り替え、ボディを作成しクローズサーフェスします。
支給されるデータで、今回のスイープみたいに両端面の空いている部分に
フィルを作成し、接合させて完全に閉じたサーフェスをクローズサーフェスしている
ものを見るのですが、空いている部分が一枚の平面で閉じる事が
可能な場合は、何ヶ所空いていてもクローズサーフェス出来るんですけどね。
- 緑色にし、細いところをイチイチ選択し黒にするのは面倒なので
ゴニョゴニョしてこんな感じになりました。
一定年齢以上の方ならお気付きでしょう "アレ" です。
でもちょっと細いですね
- 太くしたい場合、本来であればスケッチを修正すべきですが、
ローのこちらの「スケーリング」の値を2倍にします。
ローはあくまでXの値が増加した際、Yの値が幾つなのか?
の割合なんです。
中心の曲線が2個のスケッチのスプラインなので、レイアウトも比較的
自由に変更可能です。
但し、この方法で作るとファイルが結構大きくなるのと、数値的な
管理がちょっと難しいかも知れないです。
(だから、業務では役に立たないんです)
元ネタはこちらです。
How to model a flexible hose with varying inlet and outlet dia and show design intent. - GrabCAD