C#ATIA

↑タイトル詐欺 主にFusion360API 偶にCATIA V5 VBA(絶賛ネタ切れ中)

勾配面2

こちらの続きです。
勾配面1 - C#ATIA

もう一個勾配面です。

XZ平面(Fusion360はXZです)に、こんなスケッチを作ります。
f:id:kandennti:20180126121738p:plain

これを対称で1mm押し出します。2mm幅のリブを想定しています。
f:id:kandennti:20180126121749p:plain

これを先端の幅を維持して抜き勾配1°を付けます。
f:id:kandennti:20180126121758p:plain
抜き方向としたいのは、Z軸方向です。 が、方向を指定出来ません。

案の定、確認してみると
f:id:kandennti:20180126121808p:plain
左右1°付けたので、2°欲しかったのですが・・・。

試しにCAMで1°勾配の工具で仕上げるツールパスを作り
シミュレーションしてみると
f:id:kandennti:20180126121818p:plain
まぁ、どのCAMソフトでもシミュレーションはそれ程厳密には
表示できないのですが、青い部分が削り残ってしまってます。

勾配面1

今年に入り、Fusion360ばかり褒めているので…。

XY平面に円を描き、パッド(対称で)し、Y軸を回転軸として
XY平面を20度回転させます。
f:id:kandennti:20180125173327p:plain
この回転させた平面を基準として減肉方向に5度勾配を付けます。
f:id:kandennti:20180125173336p:plain
もう、何も迷う必要が無くすんなり出来ます。
そして、金型ではこんな感じの勾配を付けたい事が恐らくあるはず。

Fusion360で同様の処理をしたいと思ったのですが、
基準面は選択出来るのですが、円筒面が選択できないんです。
f:id:kandennti:20180125173346p:plain
押し出し方向のXY平面と平行な平面を基準とすれば、
出来るんですけどね。
f:id:kandennti:20180125173354p:plain

結局、ゴチャゴチャやってスイープで出来ました。
f:id:kandennti:20180125173401p:plain
手間かかるんですよね。価格差考えると仕方が無いのかも知れませんが。
ちょっと業務じゃ無理かも。

SolidworksとかInventorとか、ガチガチのソリッド系のCADも
同じなのかな?

ロフトのプロファイル

Fusion360を練習をしていて感じたのが、この形状。
f:id:kandennti:20180125110011p:plain
随分と慣れたのですが、これ苦手なんですよ。
3Dでどんな形状しているのか? 直ぐに認識できないんです。

こちらのサイトの一番下のPDFの過去問題の中の
問2の形状の一部にあります。
3次元CAD 使用できるソフトについて – CAD利用技術者試験

この様に、正面図の対角線が逆であれば、直ぐに認識出来ます。
f:id:kandennti:20180125110022p:plain

実際はこんな形です。
f:id:kandennti:20180125110034p:plain
正面図を見て "どちらかの三角形が見た方向から平面" と
思い込んでいるのが一番の原因なんだろうと思います。


で、実際にモデリングを手早く行うにはどうするか?
なのですが、CATIAの場合であれば・・・
四角いブロックを作った後
f:id:kandennti:20180125110049p:plain
・黄色の対角線を作る
・プロファイルとなる紫の境界を作る
・先程の2つを使用し、スロットで削ぎ落とす
が、一番速そうな気がしますが、3コマンドです。
(コンテキストメニューを利用し、履歴的に1コマンド風には出来ますが
  実質3コマンドです)


Fusion360の場合は・・・
f:id:kandennti:20180125110058p:plain
・点(赤印部)を作る
・ロフトで平面と先程の点を指定し、削ぎ落とす
2コマンドで出来ます。 点を作成しましたが、他のスケッチの端点が
利用出来れば、点を作成する必要がありません。

驚いたのは、ロフトのプロファイルで点が指定出来る事なんです。
フォーラムのこちらで教わりました。
解決済み: Re: ロフト レールエラー - Autodesk Community

他にも細々と速く出来そうだな と感じる部分ありますね。

くぼみ/突起を伝播

普段、CATIA V5 は R2015(R25)を使用しているのですが、
GSDの抽出コマンドの伝播タイプ
f:id:kandennti:20180125100950p:plain
「くぼみ/突起を伝播」 知りませんでした・・・。
Help見ても、記載無いし。(R2017のHelpには記載有りました)

普段、複合抽出しか使わないので気が付きませんでしたよ。
複合抽出の伝播タイプにも追加して欲しい。

テルえもんクエスト

過去問題以外では、こちらの小原さんが作成してくれている
"テルえもんクエスト" が一番練習になります。
テルえもんチャンネル | 3D CAD Fusion360の使い方が学習できるサイト
非常に助かります。

2度ぐらいやっていますが、再度体積・重心を求めるところまでの
大まかな時間を測定しつつ挑戦してみました。

重心については、作成位置に影響があるため
平面図・正面図の左下部分としました。
f:id:kandennti:20180124183822p:plain
・LV2については右端面の軸中心を原点としました。
・LV15については答えが一つに限らない為、参考です。

LV01 - 約1分
体積:2.597E+05 mm^3
重心:39.1251 mm, 25 mm, 32.0069 mm

LV02 - 約2分
体積:2.111E+04 mm^3
重心:-37.7326 mm, -8.98554e-10 mm, 0 mm

LV03 - 約4分
体積:1.512E+05 mm^3
重心:39.0572 mm, 24.6858 mm, 29.7988 mm

LV04 - 約3分
体積:3.427E+04 mm^3
重心:24.0995 mm, 15.7508 mm, 15.0225 mm

LV05 - 約5分
体積:2.149E+05 mm^3
重心:42.2769 mm, 28.7174 mm, 41.897 mm

LV06 - 約4分
体積:2.491E+05 mm^3
重心:52.4359 mm, 42.1928 mm, 18.2282 mm

LV07 - 約4分
体積:8.395E+04 mm^3
重心:20.9982 mm, 29.0024 mm, 27.2519 mm

LV08 - 約4分
体積:5.974E+04 mm^3
重心:23.3767 mm, 28.248 mm, 16.6753 mm

LV09 - 約6分
体積:1.751E+04 mm^2
重心:29.3869 mm, 24.9382 mm, 27.2723 mm

LV10 - 約8分
体積:9.921E+04 mm^3
重心:25.3218 mm, 23.6109 mm, 21.9745 mm

LV11 - 約9分
体積:9.258E+04 mm^3
重心:25.2745 mm, 27.4842 mm, 26.0216 mm

LV12 - 約5分
体積:8.931E+04 mm^3
重心:25.2358 mm, 29.1789 mm, 24.4468 mm

LV13 - 約11分
体積:6.675E+04 mm^3
重心:24.4423 mm, 24.1497 mm, 24.4241 mm

LV14 - 約7分
体積:1.563E+05 mm^3
重心:42.1205 mm, 25.5533 mm, 23.2156 mm

LV15 - 約9分
体積:5.093E+05 mm^3
重心:40.3154 mm, 45.0563 mm, 52.1185 mm

LV16 - 約12分
体積:1.255E+05 mm^3
重心:24.8671 mm, 31.5099 mm, 33.5368 mm

LV17 - 約10分
体積:5.020E+04 mm^3
重心:20.1033 mm, 32.9421 mm, 21.8833 mm

LV18 - 約12分
体積:8.173E+04 mm^3
重心:31.7898 mm, 25.9742 mm, 17.1935 mm

LV19 - 約8分
体積:7.291E+04 mm^3
重心:22.477 mm, 23.9792 mm, 19.5158 mm

LV20 - 約8分
体積:5686.137 mm^3
重心:15 mm, 9.28998 mm, 11.3151 mm

LV21 - 約12分
体積:7.830E+05 mm^3
重心:49.1235 mm, 52.552 mm, 58.2537 mm


マス プロパティをクリップボードにコピーしたものを貼り付けると
文字化けしてしまうので、ひょっとしたら間違えているかも知れないので
気が付いた方がいらっしゃいましたら、ご指摘いただけると助かります。

LV8辺りから難しいです・・・。
それ以上に問題考えるの大変だろうなぁ。

モデリングマラソン

目標にしていた100点を超えました。
GrabCAD - CAD library

Fusion360は、ビューアが対応していないので表示されませんが。
途中から試験の練習になっているのか?かなり疑問がありましたが
Fusion360での操作は、モデルだけはかなり慣れてきました。

円錐上の2点間最短経路

練習が嫌になりすぎ、こちらを思い出しました。
CATIA V5 掲示板

「お知恵を拝借」となっている問題です。もう、十年以上も前なんですね。
単刀直入に、円錐上の2点間を1周する最短経路を線で作る問題です。

当時、 "標準的な機能では作れない" と言う雰囲気に包まれた時に、
ここなさんがあっさり答えをUpされていました。インパクトが大きく、
未だに覚えています。

Fusion360にはシートメタルが有るので "ひょっとしたら出来るかな?"
と思いがんばってみましたが、
f:id:kandennti:20180118170117p:plain
上手く出来ませんでした。シートメタルでは閉じた状態は作れないので
半周ずつ作ったのですが、それが一番の原因のような気もしてます。


予断です。 当時気が付かなかったのですが、最初のV5BBSさんの
回答されたファイルの一つに、"ラップサーフェス" を利用している
ものがありました。 ライセンスが無くてもこちらの方法で利用可能ですよ。
ライセンスの無いコマンドを使用する - C#ATIA