こちらの続きです。
バウンダリ機能1 - C#ATIA
前回は全体的な仕上げの話だったのですが、今回は削り残った
部分の加工、この辺のお話です。(R2 → R1)
〇Space-e
普通に作るとやっぱり下までツールパスが出来ます。
これぐらい単純な形状であれば、ツールパスをトリムしてしまうと
思うのですが、念の為ダミー面を作ってみました。
イマイチな部分まで加工しているのは、加工範囲が手抜きな為です。
ダミー面を利用する方法は、Space-eの場合サブモデルと言う機能で
比較的楽に出来ると思っているのですが、残念な事にサブモデル上にも
ツールパスが出来上がる事です。
他のCAMの場合、干渉物としては認識しツールパスは作成しないような
クランプ・治具のような扱いで利用できる機能があったりするのですが、
Space-eには無いですね。
・・・Ver4.7の頃は「隅取り加工」と言う機能が有り、接触部分しか
ツールパスを作らない機能があったのですが、Ver5.0頃に無くなりました。
恐らくあれは、MachiningSTRATEGISTの機能ですよ。
〇Fusion360
前回同様、等高線だけです。ツールパスをトリムする機能が無い為
ダミー面を作ってみました。
イロイロと試したつもりなのですが、どうしても立ち壁付近に
ツールパスが出来なかったです。ん~まぁ解決しなくても良いや。
〇PowerMill
とりあえず何も考えずに「コーナー仕上げ加工」を利用すると
普通に下までツールパスが出来ます。
個人的にイロイロな問題が有り、「コーナー仕上げ加工」は普段利用してません。
その為、「削り残し」バウンダリを作成します。
見ただけで嫌な予感しかしないです。「急傾斜/低傾斜」で計算させると
やっぱり。ここで諦めてツールパスをトリムするか、ダミー面を作るか
してました。Space-eユーザーだったので。
ここからは、今年になってから気が付いた方法です。
選択サーフェスバウンダリを利用します。
「バウンダリートリム」の項目で、先程の削り残しを指定すると
下まで行かないバウンダリになります。
この演算させたバウンダリをバウンダリトリムに利用する と言う発想が今まで
ありませんでした。(情けない・・・)
これが出来るのは、バウンダリ機能が単体になっているからこそだと思いますよ。