こちらの続きです。
PowerMillのPowerの部分1 - C#ATIA
CAMソフトの機能の中に "ストックモデル" ってあるんですよね。
恐らく多くのソフトで付いているはずです。
主な目的は、あるツールパスで加工したのち、もっと小径の工具で
加工したい場合にストックモデルを材料としてツールパスを
作りたい時です。
簡単に書けば、削り残っている部分だけにツールパスを作りたい時
です。空振りさせる時間がもったいないですからね。
上記の使用方法であれば、自分が経験したCAMソフト全てに付いて
いましたが、このストックモデルを簡単に作成できるのは、
「PowerMill」と「machiningSTRATEGIST」だけでした。
Fusion360の場合は、ツールパスのシミュレーションを行えば
切削後の状態を視覚的に確認出来ますね。
削り残っている部分の確認も、この辺の設定で色分け出来るのですね。
(青いところが削り残っている部分)
モード「スタンダード」じゃないとダメそうなのですが、重いです…。
でも見れますし、(個人的に無意味ですが)STLでもエクスポート
出来ます。
Space-eはダメなんですよ。同じようにツールパスのシミュレーション
を実行すれば見ることが出来きますが、起動するのが面倒な為
画像は割愛です。
削り残っている部分の確認も・・・出来ないんです。サポートには
要望出したんですけどね。実装される日が来るかなぁ?
と、ここまではツールパス+シミュレーションのストックモデル
作成方法なんです。PowerMillも同様の方法で当然出来ます。
事前にツールパスを計算しておき、ストックモデルだけを作成
しています。
左下のパーセンテージは、計算処理の進行状況です。
結構、短時間で処理しますし、削り残る部分だけの表示も可能です。
実はPowerMillの場合、他のCAMではあまり見かけない方法でも
ストックモデルの作成が可能です。
事前にツールだけを用意し、全体的にラスター(走査線)を縦横に
走らせた結果のストックモデルを作る事が可能です。
簡単に表現するとツールパスを未製作でもストックモデルの作成が
可能です。
これは「machiningSTRATEGIST」でも出来たような記憶はあります。
動画の後半は、削り残る部分の表示を0.1mm以上から1.0mm以上に
変更しています。(より 多く削り残っている部分だけの表示)
工具からストックモデルを作る事は正直ほぼ無いのですが、
上手くやると荒加工以外用途があるんですよね、ストックモデルって。