PowerMillのフォーラムに、随分前からこちらがあるのは知っているんです。
PowerMill and Fusion 360 - Autodesk Community
Autodeskさん的には連帯図って付加価値上げたいのだろうと思います。
直感的に一番利用価値が高そうなのは、お互いの工具データを受け渡せるように
する事だろうとは感じます。
そこをちょっと調べつつ、試してみました。
（完全に自分の覚書の為、他人には理解出来ないかと思われます。）
〇PowerMillでインポート
確か、工具データをインポートする機能が無かったような気がするのですが、
PowerMillでは工具もマクロで作成可能な為、マクロさえ作れば十分可能なはず。
〇PowerMillでエクスポート
こちらも機能が無かったはずですが、マクロで作成可能なはず。
・・・正直な所、どちらも手間がかかるだけの問題で不可能では無いと思ってます。
〇Fusion360でインポート
・GUIでツールライブラリを開き、ローカルの部分のコンテキストメニューに
ライブラリのインポート機能が有ります。
あぁ使用する言語を切り替えるのが面倒なので英語のままですが、雰囲気で
感じ取ってください。
但し、APIではツールライブラリが扱えないだけではなく、ツールライブラリの
ダイアログが表示中はスクリプトも止まるという、悪魔のような仕様・・・。
テキストコマンドにもツールライブラリ関連のコマンドが幾つかあるのですが
使い方が全く不明。
結論から書けば、APIではこの方法は現状無理そう。
・Fusion360にはセットアップやツールパスのテンプレート機能が有ります。
これをAPIで実現するためのサンプルがHelpで公開されています。
Fusion 360 Help
このサンプルはフォーラムに記載されていましたが、僕が
”良い仕事をしたのだからHelpのサンプルに記載しないと、皆気が付かないよ”
って書き込んだところ、やっとHelpに記載されたんです。
これを利用するとツールパス+工具+ホルダーがインポートされるのですが、
インポート後ツールパスを削除しても、工具+ホルダーだけは残る事がわかりました。
今の所、APIでインポートするにはこの方法しかなさそうです。
〇Fusion360でエクスポート
・GUIでツールライブラリを開き、エクスポートしたいライブラリのコンテキスト
メニューからインポート機能を呼び出せます。
但し、インポート同様APIでは止まってしまい利用出来ません。
余談ですが ".tools" は ".json" をzipファイルに拡張子を変更したものだそうです。
・もう一つ気が付いた方法は、ツールパスのコンテキストメニューのある
テンプレートを作る機能。
こちらでテンプレートを作成すると、「.f3dhsm-template」ファイルが出来上がり
工具・ホルダーデータを記載されていました。ありがたい事にアスキーファイルです。
但し、こちらもダイアログが表示されるとスクリプトが停止してしまいます。
・最後に純粋なAPIで、Operationオブジェクトのparametersプロパティ。
Fusion 360 Help
こちらGUIの各ツールパスに該当するのですが、プロパティ内に
ホルダーデータが無く不完全で断念。
結論から、APIでは工具データのエクスポートは出来そうにないと判断・・・。
又、以下も調べています。
・フォーラムに "Fusion360でdgkファイルのエクスポート出来ない" と記載されて
いますが、あれはバイナリファイルなのでNGですが、同様のpmlthファイルは
アスキーファイルなので、API利用してゴリゴリ書き出す事自体は可能かな？
・フォーラム内のリンクからこちらを発見。
GitHub - ntc490/fusion360: Convert Fusion360 Tool Library to LinuxCNC Tool Table
当時とツールライブラリのフォーマットが変更されているようで、
恐らく機能しないと思われるのですが、良いヒントになりそうです。
これを今年の目標としようと思ったのですが、結論としてハードルが異常に高く
（特にFusion360でのエクスポートが）モチベーションがダダ下がりです。
恐らく、取り組まないかも・・・。
