あぁ、他人のパワーコピー定義のファイルを見ていてちょっと感動しました。
GSDのワイヤーフレームツールバーに"極値"コマンドありますよね?
気にしてなかったけど、"ワイヤーフレーム"なんですね。
"極値"コマンドは指定した要素の指定した方向の最大や最小となる
要素を作ってくれます。
具体的な例を出すとXY平面上にスケッチで四角を描き、押し出します。
このボディに対してX方向の最大の極値はオレンジ色の面です。
そうなんです。アイコンを見ると点が出来そうに見えるのですが、
今回の場合は面が出来ます。極面?
面に対角線を引き、極値の方向にした場合は、線になります。
極線?ごくせん??ヤンクミ!?
直方体の対角に線を作製し極値の方向で指定すると、点になります。
極点?・・・良いボケ浮かばず。
この様に、対象となる要素の形状や方向によって、出来上がるものが
面・線・点と一定しないのが極値コマンドです。
もちろん"オプションの方向"をそれなりに指定しておけば、確実に
点を得ることは出来ます。
もし、これがパワーコピーで行う場合、"オプションの方向"分の何かを
指定させるのは個人的には嫌ですね・・・面倒。
又、マクロでも都合の良い"オプションの方向"が見つかれば良いのですが、
その為には、恐らく外積2回と要らない要素を作成する必要がありそうな
気もしています。
そこで感動した方法をご紹介。
"ナレッジ"ツールバーの中の"式"をクリックします。
"新規パラメータを追加:タイプ" で "点" を選択し、新たなパラメータを作成します。
新たに作成したパラメータを選択状態にして"式を追加"をクリックします。
式エディターが表示されるので、辞書を"点コンストラクタ"で一覧の"centerofgravity"を
ダブルクリック。
ネーミングからして重心でしょうね。
入力する部分に出来た"()"の間にカーソルがあるので、その位置で目的の要素を
ダブルクリック。
要素の名前そのもので、"すべての一覧"に表示されているパラメータではない事に
ご注意を。
何と!パラメータにも関わらず、画面上では点が出来上がっているではありませんか!
極値で得られるものは平面・直線・点の何れかですが、重心は要素上に有る為、
問題ないはずですね。これで確実に点が手に入ります。
パラメータと式を利用すれば点のみならず、これらの要素も作れると思います。
(作った事は無いのですが)
正直なところ、通常のモデリングでは態々このような方法で作る必要はなく、
恐らく一番の使い道はパワーコピーやUDFじゃないでしょうか?
実はこれもかなり以前から知っていたのですが、覚えた当時も"フーン。で?"ぐらいに
しか思っていなかった上、使い道もあまり思い付きませんでした。
CATIA V5の式の奥深さは半端じゃないです。
元ネタはこちら。
CATIA BOUNDING BOX - DASSAULT: CATIA products - Eng-Tips