タイトルは異なるのですが、こちらの続きです。
島残しオープンポケット加工 - C#ATIA
Adaptive Clearingは、結構「加工時間短縮」を売り文句にしている
記載も見かけるのですが、個人的には売り文句はそこじゃない気が
しています。
前回の島残しオープンポケット加工なのですが、
切り込みピッチや送り速度は同じにしています。
「1段しか加工してない」「送り速度が同じじゃ意味が無い」とか
色々あるのですが、結果として遅いです。
つまり今までポケット加工していた条件のままでは、間違いなく
負荷制御は遅いです。
こちらポケット加工の初め付近の部分ですが、切削関与角度が180度です。
2回目以降の切り込みになって、設定した切り込みピッチ分の切り込み量と
なってます。計算したりCADで描いたりすれば、厳密な切削関与角が
わかりますが見た目でも最初の半分以下です。
初め付近でクリア出来る切削条件であれば、2回目以降の部分では
かなり切削条件に余裕があるように感じませんかね?
こちら負荷制御加工の初め付近の部分です。
指定した加工ピッチになっているはずです。
2回目以降の切り込みも、当然指定した加工ピッチになっているはずです。
Adaptive Clearingは、指定した加工ピッチ以下になるように
(切削関与角が一定なのでは無く、指定ピッチから算出された切削関与角を
最大とする)ツールパスを作成してくれるのだろうと思っています。
その為、切削開始時に問題無い切削音であれば、その後も(切削条件的に)
問題無く切削し続けるように感じてます。
Adaptive Clearingの売り文句は「加工時間短縮」では無くて、
「安心感」なのだろうと思います。
あとは、加工時間(個人的には増えると思ってます)と安心感を天秤に
かけてどちらで行うか?の判断になるのではないかな?
(結局、PowerMillのボルテックスを使って無いです・・・。)